米国債の「逆イールド化」でNYダウ株価が暴落したが長期投資家は関係なし


22日にNYダウが、前日と比べて460ドルも急落したというニュースが飛び込んできました。

欧州の景気減速に伴う懸念から株価が急落し、米国債の長期金利が一段と低下しました。

米国債の低下に伴い「米国の3ヵ月の短期国債」と「米国の10年の長期国債」の金利が逆転する「長短金利の逆転現象」=「逆イールド化」が起きてしまいました。

通常は短期国債の金利(3ヵ月国債)よりも、10年国債の金利の方が高いはずですが、これが逆転してしまったのです。

「逆イールド化」は、過去の経験からも「景気後退の兆候」と捉えられており、評論家達は警鐘を鳴らしています。

長期投資家にとってはあまり気にする必要はありませんが、今回は、株価急落における米国債の「逆イールド化」について調べてみました。

逆イールド化とは?

米10年国債の利回りが2.41%、米3ヵ月国債の利回りが2.46%となり、「長短金利」が逆転する「逆イールド化」現象が起きたことが報道されました。

通常は10年と長い年月の国債の利回りの方が高く、3ヵ月と短い年月の国債の利回りの方が低い、というのが正常な状態です。

しかしこの長短金利が逆転したことにより、今後どういったことが起きてしまうのでしょうか。

 

今回の暴落のきっかけとなったのは、FRB(中央銀行)が2019年に2回予定していた利上げを「行わないこと」を発表したからです。

そもそもどうしてFRB(中央銀行)が利上げを行うかといえば、過熱しすぎた景気を抑えるためです。

 

FRB(中央銀行)が利上げするということは、融資する銀行の金利を上げるということです。

そうなると当然銀行は、企業にお金を貸し出す時に今まで以上に高い金利となるので、企業は銀行からお金を借りにくくなります。

そうした結果、市場にお金が出回りにくくなり、加熱した景気を抑える効果があるというわけです。

FOMCが景気判断(GDP成長率の見直し)を引き下げたことで、予定していた利上げを「行わない」ことを発表したのです。

 

それを踏まえて、国債の「長短金利」がどうやって決まるのかを見ていきます。

株式は「リスクのある資産」と認識されているため、景気が良いと判断される時は「リスクのある資産」である株式の方にお金が回り、景気が悪いと判断される時は「安全資産」である債券の方にお金が回ります。

今回のように米国債の長期金利が低下したということは、米国債がたくさん買われているということを意味しますので、「景気が悪い」と判断されていることに繋がります。

 

3ヵ月などの短期金利の場合は、FRB(中央銀行)が利上げしたり利下げしたりして、市場に出回るお金を調整して決めることができます。

 

しかし長期金利の場合は、FRBの金利政策に加えて、将来どうなるのかを見越した投資家達の予想が反映されます。

米国債長短金利逆転の「逆イールド化」が起きた要因としては、投資家達が今後景気が悪くなると判断したためと考えられます。

「逆イールド化」は短期金利が上昇して長期金利が伸びずに、短期金利が長期金利を上回ることであり、これは「景気後退のサイン」と言われています。


アメリカ経済の景気は後退するのか?

【ニューヨーク=大塚節雄】22日の米株式市場でダウ工業株30種平均が急反落し、前日比で460ドル下落した。欧州の景気減速に対する懸念から売りが先行。米債券市場では長期金利が一段と低下し、10年物が3カ月物を下回る「長短逆転(逆イールド)」が発生した。不況の前兆とされる現象だけに運用リスクを避ける空気が強まり、株価は一段安となった。(中略)長期金利の指標である米10年債利回りは一時2.41%台に下げ、約1年3カ月ぶりの水準に低下。2.46%台で推移した米財務省証券(TB)3カ月物を下回った。10年と3カ月の金利が逆転するのは07年8月以来、11年半ぶり。株式市場では利ざや悪化が懸念される金融株を中心に売り圧力がさらに強まった。
米金利の一段の低下に伴ってニューヨーク外国為替市場では円買い・ドル売りが膨らんだ。円相場は一時1ドル=109円75銭と前日終値から1円ほど上昇し、約1カ月ぶりの円高・ドル安水準をつけた。(引用元:日本経済新聞)

欧州の景気減速に対する懸念⇒米国債がたくさん買われる⇒米国債の長短金利逆転現象、いわゆる「逆イールド化」が起きる⇒FRBが利上げを行わないことを発表⇒株価は更に急落

今回のNYダウの株価急落は、2019年の中では1月初めに起きたアップルショックの次に大きな急落でしたが、上のような時系列で起きたと思われます(間違ってたらスミマセン)。

ドル/円相場も110円台を割り込み、久しぶりの円高ドル安水準となりました。

 

「逆イールド化」が起きると過去の経験から、世界的な株価大暴落が起きる可能性が高くなると言われています。

過去に起きた有名な世界大暴落には「ブラックマンデー」「ITバブル崩壊」「リーマンショック」がありますが、この3つの大暴落時の前には、全て国債の「逆イールド化」が起きています。

「逆イールド化」が起きてから暴落までは、平均で「18ヵ月」かかると言われていますので、今回「逆イールド化」が起きたからといってすぐに暴落が起きるわけではありません。

しかし株を短期売買している人や、FXなどをやっている人は今後要警戒する必要があるでしょう。

 

私のように10年、20年先を見据えた長期投資を行っている人にとっては、暴落が起きればむしろ安く買えてラッキーですし、円高ドル安になればドルが安く買えてラッキーです。

「逆イールド化」が起きたことで、1~2年後に世界同時株安が起きる可能性は高まりましたが(あくまで可能性としてです)、長期投資している人にとっては関係のないことです。

淡々と投資を続けていきましょう。

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まとめ

こういう時に、私のような長期インデックス投資家は深く考えずに済むのでありがたいです。

米国インデックスを中心としてコツコツ淡々と積み上げ、暴落した時には買い増ししていきたいですね。

 

長期投資を淡々と続けている者だけが、最後に笑うことができます。

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