FRBが利下げを示唆 投資家は下落局面を想定した準備をしよう


アメリカのパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が、必要とあれば利下げをする可能性を示唆しました。

今回FRBのパウエル議長が、利下げすることを示唆しましたが、この報道により株価は大きく押し上げられました。

しかし、FRBが利下げを示唆し、後に実施する、、、それは、今後株価が大きく下降する危険性も潜んでいることを意味します。

投資をしている方は、経済ニュースを見る機会が多いと思いますが、その中には、FRBの「利上げ」「利下げ」という言葉をよく耳にするかと思います。

今回は、そもそも利上げと利下げとはどういうことなのか、そして、FRBが利下げを示唆したことで、私たち投資家はどういった心構えでいるべきなのか、、、。

以上の内容で、分かりやすくご紹介します。

利上げと利下げとは?

金融政策である、利上げと利下げについて簡単に解説します。

FRBとは、米国の中央銀行である連邦準備銀行の統括機関のことであり、日本でいえば日銀のような役割を持った機関です。

日銀では現在、量的金融緩和という異次元の金融緩和政策が行われていますが、FRBも日銀と同じように、市場金利の調整など金融政策を決定する権限を持っています。

 

利上げとは市場金利を上げることであり、利下げとは市場金利を下げることです。

 

FRBが利上げ、つまり市場金利を上げることでどういうことが起きるのかというと、市場金利が上昇すると、銀行からお金を借りる側である企業にとってはマイナス要素です。

なぜなら、市場金利が上がれば、その分企業側の返済額の負担が重くなるからです。

従って、利上げをすることにより株価は下降します。

FRBが利下げ、つまり市場金利を下げることでどういうことが起きるのかというと、市場金利が下降すると、銀行からお金を借りる側である企業にとってはプラス要素です。

なぜなら、市場金利が下がれば、その分企業側の返済額の負担は軽くなるからです。

従って、利下げをすることにより株価は上昇します。

 

FRBは、過熱した景気にブレーキをする時には利上げを行い、低迷した景気を刺激する時には利下げを行います。

FRBが巧みに市場金利を調整することにより、過度のインフレやバブルを防ぐことにつながっているのです。

利下げ時は織り込み済みである可能性

FRBが利下げを示唆したことで、現在株価は上昇しています。

(引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/フェデラル・ファンド金利)

 

一番上の画像は、米国の過去数十年間における市場金利を表したグラフになります。

下の画像は、NYダウの30年チャートです。直近でFRBが利下げを実施したタイミングで、赤色の縦線を入れています。

 

一つ目の縦線は、FRBが2001年1月に利下げを実施した時のものになります。

利下げを実施すれば、株価が上昇するのが定跡ですが、結果上昇することなくズルズルと後退し、リセッション入りしています。

そして二つ目の縦線は、FRBが2007年9月に利下げを実施した時のものになります。

この時の利下げ時も、一瞬株価は上向いたものの、その後は勢いよく下降し、リセッション入りしています。

 

過去2回の利下げ実施時の着目点として、実施後すぐに株価が下降していることです。

 

これはどういうことなのかというと、FRBが利下げを実施する時は、株価が既に「織り込み済み」であったということです。

「FRBが利下げを実施して、株価が上がってから手仕舞いしよう」と考えている人は、逃げ遅れる可能性が高いということを頭に入れておいた方がいいと思います。

 

例えば、投資信託の種類の一つに、テーマ型の投資信託というものがあります。

テーマ型の投資信託は、日本でも大変人気のある投資信託で、その中身は、AI、電気自動車、自動運転、ロボットなど、将来成長するテーマに絞った投資信託です。

しかし、株価は情報を先取りして動くため、これらの投資信託は、既に「織り込み済み」である可能性が高く、買った時がピークなんてことはざらにあります。

 

今回FRBが利下げを示唆したことで、株価は一時的に上昇していますが、利下げが実施される時には、既に織り込み済みである可能性が高いです。


サンタクロース相場の錯覚

投資の大原則という著書の中に「サンタクロース相場の錯覚」、という大変興味深い内容の記事があります。

 

例えば、クリスマスから正月にかけて「クリスマス相場」があるものとします。

そのクリスマス相場にあやかろうとした投資家達は、クリスマス前日に株を買うでしょう。

しかし翌年は、他の投資家達より先を走ろうとするため、クリスマスの前々日に株を買います。

翌々年には更に先へ・・・となり、結局最後は、クリスマス相場自体が消えてしまうというものです。

 

今回の利下げの件も、どこまで織り込み済みであるのかは分かりません。

今回の株価上昇が、果たしてクリスマス相場の前々日なのか、前々々日なのか、それとも…。

過去の実績から推測すると、利下げを実施した瞬間から株価は下降して、リセッション入りする可能性が高いです。

 

今後株価がどのように動くにしても、株価の下降を想定している場合と、そうでない場合は、心構えも全然違ってくるでしょう。

株価がどう動いたとしても、慌てずに対処したいものです。

 

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