荻原博子氏の著書「投資バカ」を読んだ感想


経済ジャーナリストである荻原博子氏の著書に「投資バカ」という本があります。

この本の題名が意味するところは、「投資が好きすぎるバカ」ではなく「投資をしている人はバカ」という内容です。

全体的に、「投資をすることに対してはかなり否定的な内容」になっており、荻原博子氏の「投資なんてやめなさい」の主張が全面に押し出されている内容になっていますね。

荻原博子氏の著者「投資バカ」を読んだ感想ブログになります。

今回のブログは、私が、荻原博子氏の本を(ほどほどに)ディスる内容になっているため、荻原博子氏ファンの方は、これ以上読み進まない方が無難かもしれません。

荻原博子氏とは

私は「投資バカ」という奇妙な題名に魅かれて、この本を購入しましたが、荻原博子氏のことは全く存じ上げておりませんでした。

本のプロフィールによると、荻原博子氏は、1954年生まれのフリー経済ジャーナリストで、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などの各種メディアで活躍されている方のようです。

荻原博子氏が出版している著書は、今回ご紹介する「投資バカ」の他に、「投資なんか、おやめなさい」「老前破産 年金支給70歳時代のお金サバイバル」「荻原博子のグレート老後 人生100年時代の節約術」などがあります。

「老後資金2000万円問題」絡みで、最近メディアにも出演されているようですが、そこでもかなりトンチンカンな発言をされているようですね…。

「投資バカ」の内容について

さて、、、ここからは「投資バカ」の中身について、順番に触れていきたいと思います。

NISAを完全否定

この本の中には、恐ろしいことに、投資で得た利益が非課税になる「NISA」制度を「NISAなんかおやめなさい」と完全に否定しています。

本には、次のように書かれています。

最長10年経った時に損をしていても必ず引き出す必要があり、売却せずに普通の証券口座を移した場合に、その時の価格が80万円でだったとすれば、80万円で買ったということになります。そしてそのまま置いておいて、買い値の100万円になったから売ろうとすると、4万円もの税金が引かれます。

(引用元:投資バカ)

確かにNISA枠で、10年後に含み損のまま、売却することなく普通の証券口座に移した場合は、上に書いてあるようなことが起こります。

しかし含み損になることを恐れるよりも、10年間投資をして得る利益が「非課税」であるメリットの方が遥かに大きく、上のような事象はリスクと呼ぶに値しません。

微小のリスクを恐れて、大きなリターンを逃す、まさに「食わず嫌い」の典型です。


つみたてNISAも否定

「つみたてNISA」については、次のようなことが書かれています。

つみたてNISAは、裏を返せば、投資額に上限があり、商品ラインナップが限られており、最初に決めた商品でずっと積み立てていかなければならず、ほとんど自由度がないがんじがらめの制度になっています。

(引用元:投資バカ)

投資に精通している皆様なら気づく方も多いと思いますが、屁理屈もいいとこですwww

 

投資額に上限があり☜利益が非課税になるのですから、上限があって当然です。

商品ラインアップが限られており☜日本には約6000本もの投資信託があり、中にはボッタクリのような投資信託もたくさんあります。つみたてNISAは金融庁が厳選した投資信託のみとなっており、下手な商品は含まれていません。むしろラインアップが限られていることは喜ばしいことです。

最初に決めた商品でずっと積み立てていかなければならず☜本当に経済ジャーナリストなのでしょうか?本に嘘を掲載してはいけません。積立投資していた投資信託を保有したまま、別の投資信託に切り替えることもできますし、売却して切り替えることも可能です。

 

荻原博子氏は恐らくですが、リスクを恐れるあまり、今まで自身で投資をした経験がなく、投資に関する知識はないに等しいと推測できます。

例えば、二人の子供を5年後に大学に入れるため、300万円の必要だとしましょう。銀行で月5万円ずつコツコツ積み立てていけば、5年後には確実に300万円を用意できます。けれど、その5万円を投資に回したら、必ず300万円になっているという保証はありません。増えればいいですが、株価が暴落したり、円高になって減ってしまったら、大学には一人しか行けないということになりかねません。

(引用元:投資バカ)

「つみたてNISAで教育資金が貯まりますか?」と「つみたてNISA」制度を批判していますが、なぜ「つみたてNISA」の資金が「教育資金」限定なのでしょうか。

そもそも、大学に行かせる子供が二人いると分かっている時点で、そのお金は投資に回さないでしょう。

投資に回すお金は、あくまで「余剰資金」というのは基本中の基本です。

 

投資である以上、目減りするリスクがあるのは100も承知であり、大学資金が二人分必要であることが分かっていれば、二人分のキャッシュを確保しておくのが当然です。

一人分の大学資金は確保してあるければ、もう一人分は「よし!一か八か投資で増やそう!」☜生粋のギャンブラーの行動です。

積立投資を完全否定

この本では、投資の王道である積立投資ですら完全否定しています。

「ドルコスト平均法」に騙されてはいけません。投資の王道は、安い時に買って高くなったら売るです。もう一つのリスクは手数料です。貯金で手数料を取る銀行はありません。しかし投資商品の場合は、手数料で儲けているのですから、出したお金から必ず手数料を払わなければいけません。

(引用元:投資バカ)

投資の王道は「安い時に買って、高くなったら売る」と書いていますが、そんな当たり前のことは誰でも知っています。

「安い時に買って、高くなったら売る」は机上の空論であり、私を含めた多くの人が、それができないために「ドルコスト平均法」で積立投資をしているわけです。

ドルコスト平均法は、決して万能な投資方法ではありませんが、ドルコスト平均法が優れていることは、既に歴史が証明しています。

 

そして、投資商品に手数料がかかってしまうのは当然の話ですが、今の投資信託は、昔に比べればかなりお値打ちになっています。

インデックスファンドを選択すれば、年間にかかる手数料は0.1~0.5%ほどで済みます。

「手数料が高い投資信託を選択しないようにしましょう」、という書き方なら分かりますが、手数料が0.5%以下で「高い」というのは、荻原博子氏の感覚が狂っているだけであり、「投資をしない」選択肢こそが「愚の骨頂」です。

まとめ

「投資バカ」の内容について(ほどほどに)ディスってきましたが、本の内容は、後半になると結構いいことが書いてあったりします。

セット売り商品、ハイ・イールドファンド、毎月分配型投資信託、新興国株式ファンド、などは買わない方がいい、更に、保険は掛け捨てで充分、不動産投資はするな、etc、、、案外まともなことも書いてあります。

ダメな投資は分かっているのに、良い投資についてまるで分っていないというは、なんとも残念な感じです。

「投資バカ」は、ダメな投資、親と子のお金の在り方、保険についての考え方などは参考にできますが、投資をするなということに関しては、全く参考になりませんでした。

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