【ETF界に革命か】ダリオ氏のリスクパリティETFが登場する


「リスクパリティ」という投資戦略をご存知でしょうか。

リスクパリティとは、ヘッジファンドであるブリッジウォーター・アソシエーツ社の創業者である、レイ・ダリオ氏が考案した投資戦略のことです。

後に解説しますが、この投資戦略を個人投資家が正確に実践していくのは大変難しいため、主にヘッジファンドが実践してきた投資戦略といえます。

しかし、ETF史上初となるリスクパリティーETFが登場することによって、個人投資家もこのETFに投資をするだけで、リスクパリティ投資ができてしまうことになります。

今回は、レイ・ダリオ氏考案のリスクパリティ投資戦略について掘り下げていきたいと思います。

レイ・ダリオ氏

レイ・ダリオ氏とは、世界最大のヘッジファンドである、ブリッジウォーター・アソシエーツ社の創業者で、「ヘッジファンドの帝王」とも言われており、その業界では知らない人はいないほどの有名投資家です。

レイ・ダリオ氏率いるヘッジファンドである、ブリッジウォーター・アソシエーツ社のすごいところは、どのような状況化においても好成績を残しているところです。

 

2004年のリーマン・ショックといえば、直近で起こった株価のパニック相場だったわけですが、その際にもブリッジウォーターは「最小リスクで最大の利回りを目指す」というコンセプトのもと、プラスの運用成績を残しています。

しかし、2015年から2017年の好景気においては、NYダウやS&P500をアンダーパフォームしてしまっています。

 

不況時には強さを発揮するリスクパリティの投資戦略ですが、逆に好景気には、市場をアンダーパフォームしてしまう可能性が高いのが弱点といえます。

続いては、「黄金のポートフォリオ」とも言われるレイ・ダリオ氏考案の、リスクパリティについて解説します。


リスクパリティの投資戦略

(ブルームバーグ): ヘッジファンド界の大御所、レイ・ダリオ氏が普及させた戦略を使った上場投資信託(ETF)が登場する。ダリオ氏のブリッジウォーター・アソシエーツの元リレーションシップマネジャー、ダミアン・ビセリエ氏とバンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチに15年在籍したアレックス・シャヒディ氏が編み出した。
監督当局への届け出資料によると、両氏のRPARリスクパリティーETFは、リスクに基づいてさまざまな資産クラスに資金を配分する計画。クオンツ手法の1つであるリスクパリティー戦略はボラティリティーの低い証券に多くの資金を割り当てるもので、この戦略に従う米国でのETFとしては初となる。

ポートフォリオを組むときに、一般的には「株式50%、債券50%で、株式は、先進国が30%、新興国が20%のポートフォリオにしよう」

こんな感じで、ざっくり決められている方がほとんどではないでしょうか。

 

今回ご紹介する「リスクパリティ」投資戦略の場合は、上のようなどんぶり勘定で決めるのではなく、読んで字のごとく、「リスク(=価格変動)」が、「パリティ(=等価)」になるように、ポートフォリオを組むことです。

リスク=価格変動であり、リスク≠危険ですので注意しましょう。

 

たとえば、株式のリスクが40%、債券のリスクが5%で、株式50%、債券50%のポートフォリオを組んだ場合には、ポートフォリオのリスク(=価格変動)は23%程度になります。

これでは、株式のパフォーマンスが悪化してしまえば、結局のところポートフォリオ全体が株式に引っ張られてしまいます。

これでは、何のために分散してポートフォリオを組んでいるのか分からなくなってしまいます。

 

 

そこで、上のようなどんぶり勘定ポートフォリオの弱点を補ったのが「リスクパリティ」投資戦略となるわけです。

リスク寄与度は、ポートフォリオにおける各資産のポートフォリオ全体のリスクへの影響度合いを分析するために用いるほか、各資産クラスごとのリスク量が同等となるリスクパリティのポートフォリオを組む際に用いられます。各資産のリスク寄与度が等しくなるように資産配分を行ったものがリスクパリティ戦略です。

(引用元:https://fromportal.com/kakei/invest/basic/risk-contribution.html)

リスク(=価格変動)がパリティ(=等価)になるように、リスク寄与度を計算する必要があります。

 

しかし、、、計算方法が複雑すぎて、私の脳みそは、リーマン級のパニック相場になってしまいましたwww

 

リスクパリティの計算方法はマジで複雑なので、ざっくりと解説していきます。

詳しく計算はしていませんが、上のあげた株式のリスクが40%、債券のリスク5%の場合においてのポートフォリオの割合は、株式=8%、債券=92%くらいになると思います。

 

現時点で株式のリスクが40%、債券のリスクが5%であったとしても、そのリスク値は常に変動していくため、それに伴い、ポートフォリオの比率を入れ替えていく必要があります。

 

  • 株価が上昇しているときには、株式のリスク値は低くなるため、ポートフォリオに占める株式の比率が高くなり、債券の比率が低くなります。
  • 株価が下落しているときには、株式のリスク値は高くなるため、ポートフォリオに占める株式の比率が低くなり、債券の比率が高くなります。

 

リスクを等価にするリスクパリティは、順張りの要素を持ち、不況時にも比較的安定したパフォーマンスを発揮するため、投資家にとっては人気の高い投資戦略になっています。

 

しかし、実際に株式が8%、債券が92%でポートフォリオを組んだとしても、債券の比率が大きすぎて値上がり益を享受できないような感じがします。

ということで、リスクパリティ投資戦略は「レバレッジ」を効かせるのが普通です。

おそらく今後新しく登場するリスクパリティETFも、レバレッジを効かせたETFになると思われます。

まとめ

リスクパリティは、リスクを等価する必要があるため、どうしても債券の投資が多めになりますね。

ほぼ株式で構成されている私のポートフォリオとは、真逆のポートフォリオです。

 

リスクパリティを個人投資家が実践しようとすると、相場が変動するたびに、都度ポートフォリオを組み換えが必要になるためかなりの手間がかかります。

しかしリスクパリティETFが登場することで、私たち個人投資家は、そのETFを購入するだけで、リスクパリティ投資戦略ができてしまうことになります。

このETFに関しての詳細はまだ不明です。ポートフォリオの組み換えに手間がかかるため、経費率がそこそこ高めになるような気もしますが、とりあえず期待して待ちましょう。

 

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