つみたてNISAは恒久化するべき 運用期間が20年と30年では雲泥の差


年金2000万円足りない問題で、「つみたてNISA」口座の申し込みが殺到しているようです。

政府としても、国民にしこたま貯金されるよりも、投資に回してくれた方が経済が活性化するため喜ばしい出来事と言えます。

しかし世の中には「金融庁してやったりだな…政府の罠にはまらないぞ…」などと、うがった考え方をする人がいるのも事実です。

利益が非課税になる「つみたてNISA」は、素晴らしい制度であることは間違いありません。

当サイトでもオススメしている「つみたてNISA」ですが、「最大積立期間は20年間」という期間に縛りがあることや、「投資できる金額は1年間で40万円」など、上限が低すぎるという弱点もあります。

今回は、「つみたてNISA」の最大積立期間20年間というのは本当に短いのか、そして、今後「つみたてNISA」が恒久化する可能性についてご紹介します。

つみたてNISAは恒久化するのか?

まず「つみたてNISA」について簡単に解説します。

「つみたてNISA」とは、20歳以上で日本に住んでいる人あれば、1人につき1つの口座(つみたてNISA枠)を作ることができ、最長で20年間、1年で最大40万円を積立投資をすることが可能です。

1ヵ月では、40万円÷12ヵ月=33,333…円、つまり、1ヵ月最大33,333円を「つみたてNISA枠」で積立投資することができます。

得た利益は全て非課税(税金がかからない)になるため、「つみたてNISA」枠を使用しないのは明らかに損です。

 

「つみたてNISA」について詳しくは、

【投資初心者へ】つみたてNISA(ニーサ)をどこよりも分かりやすく解説します

こちらの記事を参考にしてみてください。

 

ITmediaビジネスオンラインによると、「つみたてNSIA」口座の申し込みは、20~40代の若い世代が多く、全体の7割を占めています。

「つみたてNISA」口座は100万口座を突破し、買い付け総額は900億円を超えています。

 

900億円と聞くとものすごい金額に思えますが、冷静に計算すると、えっ?たったこれだけの金額?と感じると思います。

900億円÷100万口座=900円、1人頭の投資総額は、たったの900円という計算結果になります。

900円の意味するところは「とりあえず口座は作ったけど、まだ投資をするに至っていない人」が多いということなのでしょう。

 

中には、1ヵ月100円しか積み立てていないという人もいるわけで、少額から投資できる所が「つみたてNISA」の魅力でもありますが、一人頭の平均投資総額がたった900円では、とても盛り上がっているとは言えませんね。

しかし、それでも今後は若い世代を中心に、「つみたてNISA」の口座開設は増えていくことは間違いないでしょう。

 

「つみたてNISAフェスティバル2019」に登壇した金融庁遠藤長官は、次のような発言をしました。

つみたてNISAの税制優遇は、短期的な問題ではなく長期的な問題、国民的課題だということを、よく分かってもらい、恒久化を目指す。拡大を目指さなければいけない。必要なのは実績。毎年これだけ拡大している、国民が使おうとしている、そういう実勢を見せる必要がある、開始から1年間で100万口座積み上がったのは極めて大きな実績だ。

(中略)今の日本では、社会保障費を税金から持ってくるのはなかなか難しい。国民が自助で、自分たちの老後の生活をまかなうお金を増やす取り組みを、税制優遇で後押しすればいい。

(つみたてNISAフェスティバル2019に登壇した金融庁遠藤長官の発言)

「NISA」は、元々はイギリスの「ISA」を模倣した制度になりますが、「ISA」は「NISA」のように、期間の縛りがなく始めから恒久化されています。

「ISA」の投資上限額については、一応は設定されていますが、「NISA」ほど窮屈なものではなく、目いっぱい使えば生涯で最大1億4400万円にもなります。

 

一方、「つみたてNISA」は20年間で(40万円×20年間=)800万円までしか投資することができず、「ISA」と比べてしまえば、はっきり言って「ショボイ」の一言です。

金融庁の年金2000万円発言により、「つみたてNISA」口座の申し込みが殺到したわけですが、日本国民が「年金は自分たちで作っていく必要がある」ことを自覚し、今後「つみたてNISA」の申し込みが増えることで、制度の見直しはされていくと予想されます。

 

今後いずれかのタイミングで、「つみたてNISA」が「恒久化」し、「投資額上限額」も見直される可能性が高い。

 

金融庁の2000万円足りない発言は、実はかなりナイスなタイミングだったのかもしれません。

これはある意味、将来の年金に対しての金融庁からの非情なる宣告でもありますので、うがった見方はせず、事実をしっかりと受け止め、将来を真剣に考える時期に来ていると思います。


複利効果は20年と30年では雲泥の差が生じる

なぜ長期投資がいいのか、ということですが、複利効果が望めるというのが一番の理由です。

複利効果が充分に発揮される期間は20年以上であり、「つみたてNISA」の最長20年間という期間は、長いように思えますが、複利効果の面で考慮すれば物足りません。

 

それでは実際に、毎月3万円を20年間積立投資した場合と、30年間積立投資した場合で、どれくらい差が生じるのかを検証してみます。

年利7%で、どちらのパターンも非課税であるものとします。

 

20年間積立投資をした場合は、投資金額は7,200,000円で、総資産額は14,326,470円になり、その利息は8,117,772円となります。

30年間積立投資をした場合は、投資金額は10,800,000円で、総資産額は32,996,610円になり、その利息は24,494,820円となります。

 

▼20年間積立投資したグラフ

 

▼30年間積立投資したグラフ

青線が投資金額(元金)で、ピンク色の縦線が総資産額になります。つまり、青線より上の部分は複利による利息金額を表しています。

20年間積立投資した場合は、元金と同じくらいの利息が得られているわけですが、30年間積立投資した場合は、投資金額(元金)の3倍以上に膨れ上がっています。

グラフを見てみると、投資開始20年目辺りから一気に伸びていることが分かります。

つまり、現行の「つみたてNISA」の「最長20年間」は、かなり物足りない期間であるということが言えます。

まとめ

「つみたてNISAフェスティバル2019」で、金融庁遠藤長官が「つみたてNISA」の恒久化発言をしたということは、今後そうなる可能性はかなり高いと思います。

むしろ、「つみたてNISA枠」がMAXで埋まっている私自身、そうなってほしいと願っています。

 

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