荻原博子氏の著書「投資バカ」を読んだ感想 その②


今回のブログ内容は、荻原博子氏の著書「投資バカ」を読んだ感想の続きになります。

「投資バカ」の著者である荻原博子氏は、1954年生まれのフリー経済ジャーナリストで、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などの各種メディアで活躍されている方です。

私は荻原博子氏のファンでもなんでもなく、どうして「投資バカ」を購入したかについては、ただ単に奇抜なタイトルに魅かれたというだけです。

売れる本というのは、決まってタイトルが奇抜であるというのはある意味鉄則ですが、そんな鉄則にはまってしまったわけです。

この本の主な内容は「投資はするな。貯金しなさい。」と、投資に関してかなり否定的な内容になっているわけですが、その部分に関してはとても賛同できないものでした。

今回も、前回で書ききれなかった「投資バカ」の感想ブログの完結編になりますが、前回に引き続き(ほどほどに)ディスっているため、荻原博子氏ファンの方は読まない方がいいかもしれません(笑)。

「投資」と「投機」をはき違えている件

投資は「赤信号、みんなで渡れば怖くない」ではなく「人の行く、裏に道あり花の山」でなければ勝てません。投資では、他の人とは逆の行動を取らないと儲かりませんから、自分は「物事の裏を読めない」「人の裏を読めない」と思う人は、投資なんてする必要はありません。真っ当に、裏を読まずに生きていけばいいのです。

(引用元:投資バカ)

「投資」と「投機」が、同じ意味の言葉として使用されていることに絶句してしまいました。

経済ジャーナリストともあろうお方が、「投資」の意味すら知らないのでしょうか…。

これでは、荻原博子氏自体が、この題名の通り「投資(のことを知らない)バカ」ということになってしまいます。

 

念のため、「投資」と「投機」について、コトバンクで調べてみました。

投資とは、利益を得る目的で、事業・不動産・証券などに資金を投下すること。転じて、その将来を見込んで金銭や力をつぎ込むこと。

投機とは、将来の価格の変動を予想して、現在の価格との差額を利得する目的で行われる商品や有価証券などの売買。

(引用元:コトバンク)

例えば、これから投資を始める初心者であれば、「投資」と「投機」の本質的な違いについてよく分かっていないとすれば、それは仕方のないことです。

しかし、仮にも経済ジャーナリストとして、幾度もメディアに登場しているような人が、「投資」と「投機」、この2つの意味について真に理解していなかったとすれば赤っ恥どころの騒ぎではありません。

高校の数学教師が、sin(サイン)cos(コサイン)tan(タンジェント)を理解していないのと同じレベルです。

 

「投資」とは、いわゆる「プラスサムゲーム」で、将来の成長を見込んでお金や力をつぎ込むものであるため、人と同じ行動を取ることで全ての人が儲けることができます。

しかし「投機」とは、例えば、〇なのかなのか、上がるのか下がるのか、右に行くのか左に行くのか、など将来を予測するものです。

「投機」(FX、仮想通貨)は、いわゆる「プラスマイナスゼロサムゲーム」であり、「勝つ人」がいれば、同じ数だけ「負ける人」がいることになります。

 

つまり、荻原博子氏が上で言っていることは、「投資」ではなく完全に「投機」ですよね。

確かにFXの短期売買などでは、「人の裏を読める特別な才能」を持っている人でなければ、永続的に勝つのは無理です。

 

しかし「投資」においては、人の裏を読むどころか、真っ当な人であればあるほど、勝ちへの確かな道は開かれていますし、成長するものにお金をつぎ込むことで、全員が儲けることができるのが「投資」ですよ、荻原博子さん!


iDeCoについて

iDeCoの大きなメリットは、節税になるということです。けれど、それを上回る大きなデメリットもあります。

それは、積み立てたお金が60歳になるまで引き出せないということです。自分のお金であるにもかかわらず、貯金のように必要なときに降ろすことができない。

(引用元:投資バカ)

実はiDeCoについては荻原博子氏とほぼ同意見で、「60歳になるまで自分のお金を降ろすことができない」、これは最大のデメリットと考えます。

 

逆にiDeCoの最大のメリットは、NISA同様に、投資資金の利益が非課税になること、そして年収と積立金が多ければ多いほど、節税効果が望めるということです。

つまりiDeCoは、年収が高い人ほどお得な制度であるというわけですが、年収がそれほど高くない人は、iDeCoを無理してやらないでもいいと思います。

やらなくてもいい一番の理由が、「60歳になるまで自分のお金を降ろすことができない」に他なりませんが、もう一つ理由があります。

 

私もそうでしたが、投資は自ら実践していくうちに「投資スタイル」が確立されていくものです。

当サイトでは、米国ETF投資や、それをベンチマークする投資信託の積立投資をオススメしていますが、それがしっくりこない人もいるでしょう。

投資は実際に、自分のお金でやってみなければ分からないことです。

iDeCoは、一度始めてしまうと、自分のお金を積み立てているにも関わらず途中で解約できないため、やり直しが難しくなります。

 

以上の理由から、iDeCoをやるくらいなら「つみたてNISA」で充分である、と私は思うわけです。

日本企業は「借金を減らして、現金を増やせ!」を実践してきた

バブル崩壊以来、日本企業は一貫して設備投資や新規事業を極力減らして節約をし、焦げ付きそうな不良債権をなくす努力をしてきました。(中略)企業の「借金を減らして、現金増やせ!」の努力が実り、今や日本企業の財務内容はピカピカで、デフレ経済にも強い体質となりました。

今、デフレ経済の中で家計を健全に保つためには、企業と同じ行動をすること。「借金を減らして、現金を増やせ!」が一番です。

(引用元:投資バカ)

こんなめちゃくちゃなことを、荻原博子氏はドヤ顔(かどうかは分かりませんが)で語っています。

 

確かに今までの日本企業は、なるべく借金を作らずに、キャッシュを内部留保してきました。

しかしこれは、株式市場が何のために存在し、何のために上場するのか、ということを全く理解していない言動です。

 

企業が上場するメリットの一つとして、資金が調達しやすくなるということがありますが、上場するということは「健全でありかつ透明性がある会社であること」、そして「成長していく会社」を、未来永劫目指していかなければいけません。

調達した資金は内部留保するのではなく、将来のために「投資」へ回し、「株主に還元」して、「社員の給料を上げていく」必要があります。

そうすることで、世の中にお金が回り経済が発展します。

 

そもそも、企業が「内部留保して社員の給料が上がらない」から「デフレ経済」になっているわけで、「デフレ経済」だから「企業が内部留保」しているわけではありません。

よって、個人も日本企業のように内部留保(貯金)ばかりしていて、投資をしないことで、世の中にお金が回らず、益々デフレ経済を脱却できなくなります。

まとめ

以上で、荻原博子氏の「投資バカ」の感想ブログは終了になります。

ディスる内容が多すぎて、2部作になってしまいました(笑)。

しかし、散々なことを書いておきながらですが、投資に関すること以外は為になる内容ですので、是非一度読んでみてくださいね。

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